飛行機の換気システムについて
新型コロナウイルスの感染対策で飛行機の移動が懸念されていましたが、
実は飛行機ってとっても換気システムが優れているのをご存知ですか?
本日は飛行機の換気システムについてを見て行きましょう!
ANAグループで運航する航空機は、約3分で機内の空気がすべて入れ替わります。
ポイント1きれいな空気と十分な換気量
上空のきれいな空気を大量に取りこみ、約3分で機内の空気がすべて入れ替わります。
ポイント2高性能フィルター(HEPAフィルター*)を全機に装備
機内の空気は高性能なフィルターでろ過された上で、客室内に供給されています。
病院の手術室の空調設備にも使用されているフィルターです。
ポイント3空気は客室内に滞留せず、常に天井から床下へ流動
空気は常に天井から供給され、左右の壁の下部から床下へ流れており、客室内や特定の場所に滞留することはありません。
ポイント4IATA(国際航空運送協会)は、「航空機内では感染リスクが低い」と発表
きれいな空気、十分な換気量(ポイント1・ポイント3の詳細について)
上空のきれいな空気を大量に取りこみ、約3分で機内の空気がすべて入れ替わります。
航空機は、その設計基準に適切な換気量が設定されています。各機種おおよそ、乗客一人当たり・1分間当たり=約200リットル(ドラム缶1本分)以上の空気が換気されています。
高性能フィルター*を全機に装備(ポイント2の詳細について)
機内の空気は高性能なフィルター(HEPAフィルター*1)でろ過された上で、客室内に供給されています。
機内に循環している空気は高性能なフィルター(HEPAフィルター)を通して極めて清潔な状態に保っています。
ANAの使用機材には、機種にかかわらず、このHEPAフィルター装備しています。
HEPAフィルターは、SARSなど過去の感染症パンデミックの際にも対策として有効視された、0.3ミクロンもの細かい粒子をとらえ、空気中の99.97%以上の不純物等をろ過する機能を持っています。メーカーの見解でも、このフィルターで新型コロナの飛沫を吸着できるとしています。
新型コロナウイルスの直径は、0.1ミクロン(μm)と言われています。飛沫感染の場合、実際の飛沫の大きさ=0.5ミクロンが補集できれば良いことになります。
HEPAフィルターは、0.3ミクロン以上の粒子を99.97%*2の捕集能力があり、かなり有効な空気清浄の仕組みです。
*1. High-Efficiency Particulate Air (HEPA)Filterの略。病院の手術室の空調設備にも使用されています。
*2. 医療用マスク「N95」は0.3μmの粒子を95%以上捕集します。
IATA(国際航空運送協会)*による「機内感染が少ない」とされる科学的見地(IATA日本語訳から抜粋)
IATA(国際航空運送協会)による機内環境に関する見解全文は、こちらからご覧ください
・感染の疑いのある18の主要航空会社のIATA非公式調査の結果(2020年1月から3月に実施)
乗客から乗客への感染が疑われる事例はありませんでした。
・降機後にCOVID-19が確認された1,100人の乗客(2020年1月から3月の期間中)の接触追跡のより詳細な分析では、同じ飛行機に搭乗した10万人を超える乗客の間で、二次感染は見られませんでした。
飛沫による機内感染が増加せず、航空機が他の公共交通機関とは異なる理由
・乗客が前を向いて着席するため、顔をつきあわせることが少なくなります。
・座席背面がキャビン内の後方から前方への伝染を防ぐ防御壁となっています。
まとめ
一見密室のように思われる航空機ですが、実は換気バッチリと言う結果になりました。
密を避けることも確かに大切かも知れませんが、大事な人生ですから日々を大切にしていきたいですね!
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