空調と換気の違いとは?
いまコロナ禍で注目されている「空調」と「換気」。
日常生活での重要性が高まっています。
今回は空調と換気の違いのご紹介と、それぞれの特徴。
そして、空調と換気を同時に使用することのメリットについてご紹介致します。
空調と換気を上手く活用して、効率的な使用方法を身に付けましょう。
▷空調とは
空調とは、「空気調和」の略であり、空気の温度や湿度、気流、清浄度などを調整することをいいます。
空気のメインとなる成分は、窒素、酸素、二酸化炭素などが挙げられます。その中には、花粉やウイルス、建築材から発生する有害化学物質が含まれていることもあります。
【空気の持つ特徴】
・空気の温度
・空気の湿度
・気流
・清浄度
などの複数の指標があります。
これらの事を「空気条件」と言います。
空調とは、空気条件を空間に合わせて空気環境を作ることを言います。
そして、その空間に合った空気状態を作るものを「空調設備」と言います。
空調設備を導入することで、空気が調和され、私たちはより快適な空間で過ごすことができます。
▷換気とは
換気とは、室内の密閉された空気を外の新鮮な空気と入れ替えることを言います。
換気を行うことで、空気中のホコリや衣類に付着した花粉を外に出すことができます。
しかし、一般的なお家やマンションのような壁や天井に囲まれている建物は、空気が外に排出されにくい傾向にあります。
そのため、頻度を高く空気の入れ替えを行うことが必要です。
また、新型コロナウイルスの流行により、換気の重要性が見直されています。
〈空気の通り道を作ってあげる〉
部屋全体の空気をきちんと入れ替える場合は、窓を2ヶ所開けることが重要です。
そうすることで、空気の通り道ができるため、より効果的な換気を行えます。
ワンルームで窓がひとつしかない場合は、換気扇を回すか、玄関のドアを開けるようにしましょう。
ただし、換気扇に汚れが溜まっている状態では、空気の排出が上手くできなくなります。
〈窓の開け方にも注意する〉
換気と言えば、窓を全開に開ければ良いのでは?と思いがちです。
しかし実際、空気は狭いところから入ってきて、広いところへ移動するという特徴があります。
そのため、空気の入り口部分となる窓は5㎝~15センチ、出口部分となる窓は全開が最適です。
〈換気の回数や時間も意識しよう〉
換気は、1回につき5~10分程度が目安時間です。
換気のタイミングは、2時間に1回が最適です。換気は、換気時間よりも回数を増やす方が大切です。
さらに効果的な換気を行う場合は、家具と壁の間に隙間を作ることです。
隙間を作ることで、換気時に風が通りやすくなります。
空調と換気の異なる点とは?
ここでは、本題である空調と換気の違いについてご案内します。
空調と換気の大きな違いとして、空調とは人工的な空気の調整を指します。
空調は、温度、湿度、気流など、全て「空調設備」という機械が空気を調整しています。
部屋が暑いとき、多くの方はエアコンを利用しますが、エアコンの冷房は、外から冷たい空気を取り込み室内へ排出しているわけではなく、室内の暑くなった空気の「熱の部分」だけを除去し、室内を冷やす仕組みとなっています。
つまり簡単に解説すると、空調は室内の空気を人工的に調整し、室内を過ごしやすい空気環境に整えているのです。
それに対して、換気は人工的な調整を行わず、外の空気を直接的に室内へ取り込み、室内の空気環境を保っています。この点が、空調と換気の違いです。
快適な環境を整えるには、空調と換気を同時に使用するのがポイント!
空調は、快適な空間を作り出すもの、換気は空気を入れ替えるものとして使用されます。
この2つは、特徴が異なるため使用場面も異なりますが、空調と換気を同時に使用することで得られるメリットもあります。
新型コロナの影響により、「密閉空間」の危険性は誰もが知っている事実となりました。
空調は、湿度や温度を調整することはできるものの、コロナなどを含むウイルスへのリスクを軽減するための「空気の入れ替え」は、行うことができません。
しかし、換気を行うことで空気を入れ替えることができるため、室内の汚染された空気を外に排出し、新鮮な空気を取り込むことが可能となります。
空調にはフィルターが搭載されているため、外から取り込んだ空気にほこりが含まれていても、ほこりを除去してくれます。
換気で空気を入れ替えて、空調でホコリを除去すれば、快適な環境で過ごすことが出来ます。
空調と換気を上手く使いこなして、快適な環境で過ごしたいですね♪
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